本来ならお気に入りの小説など、本を紹介するページなのでしょうが、ここでは、MUSICページの曲の録音機材と録音時のセッティングを解説していこうと思います。

 

 

2004/01/21(水)  Whiter Shade Of Pale
なぜか無性にこの古い名曲を演ってみたくなったんです。たぶんおいらと同い年の曲じゃないかと・・・。今のおいらにどこまでできるかこの曲で試してみたかったってのもあるし・・・。同い年の哀愁たっぷりの曲ってところが GOOD でしょ。オリジナルは、CM等でも流れたりしているのでご存知かと思うんですが(特にシルビアのCMが印象的かな!)、おいらがカバーしたのは、80年代前半にニール・ショーンとサミー・ヘイガーが H.S.A.S. ってプロジェクトでカバーしたもののカバーです。カバーのカバーってわけね。(ところで、こういう曲ってカバーして録音したものをインタネットで公開しても問題にならないのかしら?おいらのサイトは、検索エンジンに登録してない不人気サイトだし、一部分だけだから大丈夫かな!)
カバーするとなったら、予想以上に大変でした。なんといっても楽譜など持っていませんから、自分でCDを聞いて採譜しました。そして、ドラムパターンとベースパターンを全部作成して打ち込んでって感じでずいぶん時間がかかりました。
で、さらに録音してみたらあんまり自分のギタープレイが下手くそなので、まじめにへこみました。クリーントーンでのアルペジオのプレイって、今まで全然やったことなかったので、こんなに難しいとは知りませんでした。いろんな意味でニール・ショーンのすごさをあらためて思い知らされました。あんまり下手くそなので2本のプレイを右チャンネルと左チャンネルで重ねることにしました。これなら、なんとかごまかせます。
久々のヴォーカル録音も大変でした。マイク用プリアンプを使用してのヴォーカル録音は初めてだったので、セッティングが決まらず、それだけの作業で 1日使っちゃいました。それでも、満足はしていません。でも時間ばかりかかってしまって先に進まないので妥協しました。ヴォーカルのセッティングって難しいです。(ヴォーカルの上手い下手は、別ですよ。)
今回使用したギターは、FenderJapan の STM シリーズ『RED5』のみです。アルペジオのクリーントーンは、センターのシングルコイルピックアップ( FenderJapan 純正 ) で、ドライブトーンのリズムギターは、リアの Seymour Duncan JB です。ギターソロに関しては、前半がフロントの Seymour Duncan Pearly Gates で、後半はリアの JB です。Pearly Gates ってなかなか良い音するでしょ!この曲には、絶対合う!と思って使ってみました。良い音するのはわかっていても、なかなか使う機会がないんですよね。(Peavey ギターの FRED もまだ宅録では、使ってないです。)全体的にギターソロは、ニール・ショーンを意識してプレイしましたが、ニール・ショーン風プレイとイングヴェイ風プレイをうまくまとめたつもりです。
ギターソロの途中で、ピックアップをフロントからリアへ切り替えるってのも、初めての試みだったのですが、忙しいですね。いわゆるストラト使いの方からすれば、どうってことないというか、当然のプレイなのかもしれませんが、やったこと無い者には、結構ビビリまくりの挑戦でまったく余裕無しでした。どこで切り替えているか音色が変わる部分がわかりますかね。ちょうど 1:00ぐらいで変わりますから、よーく聞いてみてください。

使用機材:

1.Guitar FenderJapan STM65 RED5
2.Guitar Amp SIDE:GUYATONE FLIP GA600FC
LEAD:GUYATONE FLIP GA300FC
3.Drum&Bass Machine ZOOM RT-323
4.Digital Recorder KORG D1200
5.Dynamic Mic SHURE SM57
6.Microphone PreAmp dbx Mini-Pre

今回初めて宅録に GUYATONE の FLIP GA600FC を使用しました。この曲では、クリーンな音でのアルペジオを多用するので、それには Celestion の G12H-100 スピーカを接続してあるこのアンプの音が最もあっているのではないかと思ったからです。クリーントーンのアルペジオは、このアンプの NORMALチャンネルを使用して録音しました。FenderU.S.A. 製アンプの雰囲気が出ているんじゃないかと思うんですが、いかがでしょう。ドライブトーンのサイドギターは、このアンプの DRIVEチャンネルを使用してギターのリアピックアップのみで録音しました。これまた、FenderU.S.A.の雰囲気が出ていると思うんですが・・・。
リードギターは、GUYATONE の FLIP GA300FC の DRIVEチャンネルを使用しました。GA600FC は、スピーカのエイジングが不十分なためか、サステインがあまり延びないのでギターソロの録音には、使えません。なので、GA300FC を使用しました。そしていつも通り、いわゆるギター用エフェクタは、一切使用しません。
アンプのセッティングは、全て Gain8・Volume2・Bass10・Middle10・Treble10・Presence8・Reverb0です。そして、スピーカの前にSHUREのSM57を立てて音を拾いました。
マイク用ケーブルは、ZAOLLA の M15 と M5 を使い、ギター用ケーブルは、同じくZAOLLA の G15 を使いました。
ドラムとベースは、ZOOM の RT-323 を使用した打ち込みですが、全て自分で作成したドラムパターンとベースパターンを使用しました。
D1200 側で使用したのは、ドラム用に 2トラック(ステレオ)、ベース用に 2トラック(ステレオ)、クリーンアルペジオギター右用に 1トラック、クリーンアルペジオギター左用に 1トラック、ドライブリズムギター用に 2トラック、メインリードギター用に 2トラック、ヴォーカル用に 2トラックの合計12トラックです。
ヴォーカルの録音には、D1200標準搭載のマイクシミュレータを使っています。2トラックの録音になっているのは、このシミュレータにより1本のマイク入力を左右2トラックに割り振っているからです。ドライブリズムギターとメインリードギターは、1in2out のモノラル録音で 2トラックずつ使用しています。(これは、ちょっと無駄かも。)
今回の録音では、パンチイン・パンチアウトは使ってません。最初から最後まで一発で録ってます。クリーンアルペジオギター右用に1回の演奏、クリーンアルペジオギター左用に1回の演奏、ドライブリズムギター用に1回の演奏、メインリードギター用に1回の演奏、ヴォーカル用に1回の演奏ってことです。
録音後、ギター用全てのトラックにD1200内蔵のマスタエフェクトからリバーブをかけています。もちろんトラックによりリバーブの種類とかけ具合は違います。また、トラックダウン時のファイナルエフェクトとして、D1200内蔵のリマスターL.A.というマルチバンドリミッター系エフェクトをかけています。今回、イコライザはチョコチョコ使用しています。トラック毎にちょっとLo を削ったり、ちょっとMid をブーストしたりって感じです。
と、こんな感じで宅録したわけですが、感想・ご意見は掲示板かメールにお願いします。

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