本来ならお気に入りの小説など、本を紹介するページなのでしょうが、ここでは、MUSICページの曲の録音機材と録音時のセッティングを解説していこうと思います。

 

 

2003/11/02(日)  暗闇の地獄の悪魔の炎
まずはじめに、この曲はおいらの曲ではありません。
この曲は、成毛滋さんていう人の曲です。もしかしたら、この名前に聞き覚えのある人がいるかもしれませんし、この曲に聞き覚えのある方もいるかもしれません。1980年代後半に佐川急便にコマーシャル用の曲を提供していたのが成毛滋さんです。成毛滋さんは、いろいろ活躍している方なので、詳しいことを知りたい方は、この名前をインタネットで検索してみてください。
『暗闇の地獄の悪魔の炎』というこの曲は、1980年代後半に佐川急便のAMラジオでのコマーシャルのバックで流れていた曲です。 といっても、一部地域で一部の時間帯でしか流されていなかったと思うので、覚えている人は少ないでしょう。(ちなみに、テレビでの佐川急便のコマーシャルでは、シンセサイザーを使った別の曲が使われていました。)
この曲には、1980年代のギターヒーローの要素が詰め込んであります。ざっとあげると、エドワード・ヴァン・ヘイレン、ブラッド・ギルス、ジェフ・ワトソン、ポール・ギルバート、イングヴェイ・マルムスティーン、ゲイリー・ムーアってな具合です。この人達のクセを盛り込んだパロディーソングというわけです。クセといっても、ハイテク満載ですけどね。どの辺が、誰のプレイのパロディーか、よく聞いて探ってみてください。『暗闇の地獄の悪魔の炎』という曲名も、当時のハードロック・ヘヴィーメタルの邦題といえば、『暗闇の・・・』『地獄の・・・』『悪魔の・・・』『・・・の炎』というようなものばかりだったので、パロディーソングなんだから全部頂いてしまえということで、この曲名にしたそうです。
できるだけオリジナルの成毛さんのプレイに忠実にと思ったのですが、さすがに難しくて真ん中のライトハンドタピングの後半をタピングではなく、ストリングスキッピングとスウィープで弾いています。さらにその部分は、あまりに出来が悪かったので、2本のプレイを重ねてツインリード風にしてあります。重ねてみたら音色が、ブライアン・メイ風だったのでそれも良いかと・・・。ここは、完璧にオリジナルと違うところですね。

使用機材:

1.Guitar Peavey V-type EXP Toremoro
2.Guitar Amp GUYATONE FLIP GA300FC
3.Drum&Bass Machine ZOOM RT-323
4.Digital Recorder KORG D1200
5.Dynamic Mic SHURE SM57

基本的に使用機材は、TheToneZone のときと同じです。ギターは、PeaveyですがピックアップはリアのTheToneZoneのみを使っています。いわゆるギター用エフェクタは、使用しません。
アンプのセッティングは、Gain8・Volume2・Bass10・Middle10・Treble10・Presence8・Reverb0で、DRIVEチャンネルのみ使用。これのスピーカの前にSHUREのSM57を立てて音を拾いました。
TheToneZone のときは、PS-02 をマイク用プリアンプとして使いましたが、今回は使用しませんでした。また、マイク用ケーブルは、ZAOLLA の M15 を使い、ギター用ケーブルは、同じくZAOLLA の G15 を使いました。通常、ケーブルって銅線ですが、ZAOLLA のケーブルは銀なんです(銀杏じゃないですよ!)。このケーブルについての詳細は、サウンドハウスさんのホームページで見てください。
ドラムとベースは、ZOOMのRT-323を使用した打ち込みですが、RT-323に標準でプレインストールされているドラムパターンとベースパターンは、使用していません。 6 種類のパターンを自分で作成して打ち込みました。この曲で使っているのは、たった 6 種類のパターンだけなんです!ちなみに、2小節のパターンが 3種類、1小節が 2種類、3小節が 1種類です。これらを組み合わせています。
D1200側で使用したのは、ドラム用に 2トラック、ベース用に 2トラック、リズムギター右用に 2トラック、リズムギター左用に 2トラック、メインリードギター用に 2トラック、リードギター重ね録り用に 2トラックの合計12トラックです。
リズムギターとリードギターの録音には、D1200標準搭載のマイクシミュレータを使っています。全て 2トラック毎の録音になっているのは、このシミュレータにより1本のマイク入力を左右2トラックに割り振っているからです。
今回の録音では(今回の録音でも)、パンチイン・アウトは使ってません。最初から最後まで一発で録ってます。リズムギター右用に1回の演奏、リズムギター左用に1回の演奏、メインリードギター用に1回の演奏、リードギター重ね録り用(たった10秒程)に1回の演奏ってことです。
録音後、ギター用全てのトラックにD1200内蔵のマスタエフェクトからリバーブをかけています。もちろんトラックによりリバーブの種類とかけ具合は違います。また、トラックダウン時のファイナルエフェクトとして、D1200内蔵のステレオマルチバンドリミッタというエフェクトをかけています。今回、イコライザは使用していません。
と、こんな感じで宅録したわけですが、感想・ご意見は掲示板かメールにお願いします。

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